そう思ったことがある方、実は多いんです。
一見どれも同じように見える襖ですが、その幅には意外な落とし穴があります。
とくに90cmを超える“ちょっと大きめ”の襖は、知らずに市販の標準サイズの襖紙を選んでしまうと…貼る段階で「あれ?届かない…」なんてことに。
とくに90cmを超える“ちょっと大きめ”の襖は、知らずに市販の標準サイズの襖紙を選んでしまうと…貼る段階で「あれ?届かない…」なんてことに。
この記事では、
・どこから「巾広」の襖になるのか・なぜ巾広の襖紙が必要なのか・そして実際にどう選び、どう貼るか
プロの視点から、やさしく丁寧にお伝えします。
DIYで貼り替えを検討している方も、これから専門店に頼むか迷っている方も、まずは“正しいサイズの見極め方”を知ることが、成功への第一歩です。
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■襖の幅が90cmを超えたら?巾広襖紙を選ぶべき理由とサイズの目安
「襖の幅が90cmを超えていたら、巾広の襖紙を選ぶのがベストです」
その理由は、普通サイズの襖紙では幅が足りなくなることが多いからです。
・普通の襖紙の幅はだいたい94cmくらい
一見それで十分と思うかもしれませんが、実際には貼り付ける際に“耳”と呼ばれる折り返し部分を確保する必要があります。
そのため、襖本体の幅が90cmを超える場合、標準サイズでは余白がなくなってしまうこともあるんです。
ピタピタで貼るのは見た目も美しくないですし、のちのち剥がれやすくなる原因にもなります。
そのため、襖本体の幅が90cmを超える場合、標準サイズでは余白がなくなってしまうこともあるんです。
ピタピタで貼るのは見た目も美しくないですし、のちのち剥がれやすくなる原因にもなります。
実際、DIYで初めて襖を貼り替えた方から「買った襖紙、最後のところで足りなくなりました…」という相談を受けることもありました。
最初は皆さん、そこまで厳密に考えていないんですね。私も昔、寸法を測らずに用意した襖紙で貼り替えたら、襖の右端が1cmほど足りなくなってしまい、急きょ別の紙を継ぎ足したことがありました。
見た目がイマイチになってしまって、結局貼り直すはめに…。あれは正直、恥ずかしかったです。
最初は皆さん、そこまで厳密に考えていないんですね。私も昔、寸法を測らずに用意した襖紙で貼り替えたら、襖の右端が1cmほど足りなくなってしまい、急きょ別の紙を継ぎ足したことがありました。
見た目がイマイチになってしまって、結局貼り直すはめに…。あれは正直、恥ずかしかったです。
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・継ぎ足しやジョイントが増えるとどうなるか
幅が足りないと、襖紙を継ぎ足す必要が出てきます。これが一番気になるのが「ジョイント部分」。
うまく合わせないとズレたり、浮いたり、時間が経つとそこから破れたりしてしまうんです。特に光の当たり方や角度によって、継ぎ目が目立ってしまうと「せっかく頑張って貼ったのに…」とがっかりしますよね。
うまく合わせないとズレたり、浮いたり、時間が経つとそこから破れたりしてしまうんです。特に光の当たり方や角度によって、継ぎ目が目立ってしまうと「せっかく頑張って貼ったのに…」とがっかりしますよね。
それに、紙を無理に引っ張って貼ろうとすると、紙に余計なテンションがかかって破れやすくなります。
そうなるともう一度やり直し。糊も使っていますし、作業の手間も二度です。貼ってる最中に紙がヨレたら、もうテンション下がっちゃいます…。
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・巾広の襖紙なら一発で解決
こうしたトラブルを避けたいなら、最初から巾広の襖紙を選ぶのが正解です。
たとえば、幅が135cmあるタイプなら、90cmを軽く超える襖でもしっかり対応できます。継ぎ目なしで仕上がると、やっぱり見た目も全然ちがいます。
たとえば、幅が135cmあるタイプなら、90cmを軽く超える襖でもしっかり対応できます。継ぎ目なしで仕上がると、やっぱり見た目も全然ちがいます。
特に、二間半サイズの襖や、団地で使われているちょっと小ぶりなタイプと違って、幅が中途半端に広い襖って、標準紙とギリギリ合わないケースが多いんですよね。
ここをきちんと理解して襖紙を選ぶことで、作業の仕上がりと満足度がぐっと上がります。
ここをきちんと理解して襖紙を選ぶことで、作業の仕上がりと満足度がぐっと上がります。
今では私も、最初に幅を測って90cmを少しでも超えていたら、迷わず巾広紙を選ぶようにしています。
手間がひとつ減るだけで、気持ちよく貼り替え作業が進められますよ。やっぱりサイズ選びは“準備がすべて”です。
手間がひとつ減るだけで、気持ちよく貼り替え作業が進められますよ。やっぱりサイズ選びは“準備がすべて”です。
次の章では、そもそもどの襖が「巾広」に当たるのか、そして一般的なサイズとの違いについて詳しくお話しします。
■一般的な襖の幅と「巾広」とされるサイズの違いとは?
「襖の幅が90cmを超えたら、それはもう“巾広”として扱って大丈夫です」
それが、襖職人として現場に立ってきた私の実感です。見た目ではわかりづらいですが、実際の採寸で90cm以上ある襖は、標準サイズの襖紙ではほぼ対応できません。
・標準サイズ・団地サイズ・広幅サイズってなに?
まず基本として、襖にはいくつかの“サイズ呼び”があります。
一般的な家庭でよく使われているのが「標準サイズ」。
これは幅がだいたい95cmくらい、高さは170〜180cmくらいが多いです。襖2枚でちょうど一間(いっけん)=約180cmの開口になるイメージですね。
これは幅がだいたい95cmくらい、高さは170〜180cmくらいが多いです。襖2枚でちょうど一間(いっけん)=約180cmの開口になるイメージですね。
次に「団地サイズ」。こちらはちょっとコンパクトで、幅が72cmほど。4枚で一間半を構成することが多く、マンションや公団系の住宅でよく見かけます。
そして「広幅サイズ」。これが今回のポイント。幅が135cm前後ある、いわば“特大サイズ”の襖で、広い開口部などに使われます。
ただ、実際の現場ではこのサイズに近いけど、ちょっとだけ小さい…という“微妙な広さ”の襖が意外と多いんです。
ただ、実際の現場ではこのサイズに近いけど、ちょっとだけ小さい…という“微妙な広さ”の襖が意外と多いんです。
私の経験でも、見た目は標準サイズっぽいけど、実測すると91cm、92cm…なんてことがよくありました。そうなると、普通の襖紙じゃ足りないんですよ。
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・「五七」「五八」「丈長」…高さにも呼び名がある
襖のサイズは幅だけでなく、高さによっても呼び方が変わってきます。
たとえば「五七(ごしち)」は高さが171cmほど、「五八(ごはち)」は174cmほど。これらはよく見かける標準的なサイズです。
一方で、「丈長(たけなが)」と呼ばれる高さ174cm以上のものや、「半襖(はんぶすま)」といって押し入れのような高さ60〜90cmの小さいものもあります。
あとは「中間(ちゅうま)」という、90〜150cmくらいのやや低めの襖も存在します。
あとは「中間(ちゅうま)」という、90〜150cmくらいのやや低めの襖も存在します。
ただし、今回はあくまで“幅”に注目しているので、90cmを基準にサイズを判断していくのがポイントです。
・巾広の襖紙が必要になる“境界線”ってどこ?
では、どこからが“巾広”と見なしていいかというと、これはもうズバリ「襖本体の幅が90cmを超えたら」です。
理由は、普通サイズの襖紙が約94cmなので、実際に貼るための耳(余白)を残すと、88〜89cmくらいまでが限界。それ以上は、余裕がなくなって作業が難しくなってしまいます。
一度、襖の貼り替えを手伝ったお宅で、91cmの襖に94cmの襖紙を貼ろうとしたことがありました。
たった3cmしか余裕がない状態だったので、耳を折るスペースが足りず、貼った直後に端が浮いてきてしまいました。
補修も難しく、結局貼り直しに…。やっぱり余裕のないサイズ感って、仕上がりに響くんですよね。
たった3cmしか余裕がない状態だったので、耳を折るスペースが足りず、貼った直後に端が浮いてきてしまいました。
補修も難しく、結局貼り直しに…。やっぱり余裕のないサイズ感って、仕上がりに響くんですよね。
・DIYでよくある「サイズの勘違い」とその対処法
DIYでよくある失敗のひとつが、「たぶんこのくらいのサイズだろう」と見た目で判断してしまうことです。
特に昔ながらの家屋やリフォーム済みの物件では、柱の間にクセがあったり、歪みがあったりして、規格サイズにきれいに収まらないことが多いです。
そこで大事なのが、メジャーでしっかり測ること。しかも、できれば1か所じゃなく、上・真ん中・下の3か所で幅を測っておくのが理想です。高さも左右両端でチェックしておくと安心できます。
襖が歪んでいたり、左右でサイズが違っていたりすることもあるので、「とりあえず測ってみる」ことは、プロでも必ずやっている基本なんです。
巾広かどうかを見極めるには、最初のひと手間がすべて。サイズをしっかり測って、それに合った襖紙を選ぶことで、仕上がりもグッと良くなります。
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■巾広の襖紙を使うときの選び方と貼り方のコツ【襖職人が伝授】
幅が90cmを超える襖には、巾広の襖紙を選んでおくと作業がぐんと楽になります。そして、継ぎ目なしで一発で仕上げられるのは見た目も手間も全然違うんですよ。
・巾広襖紙にも種類があるんです
巾広といっても、素材や風合いはさまざまです。代表的なものは「新鳥の子」と「織物調」。
新鳥の子は比較的扱いやすくて、価格もお手頃なので初心者さんにもおすすめしやすいですね。
一方、織物調は見た目に高級感が出るので、格式のある和室やお客様を迎える空間にはよく使われます。
新鳥の子は比較的扱いやすくて、価格もお手頃なので初心者さんにもおすすめしやすいですね。
一方、織物調は見た目に高級感が出るので、格式のある和室やお客様を迎える空間にはよく使われます。
ただし、織物調は少し厚みがあって扱いにくいこともあるので、DIYではちょっと苦戦するかもしれません。
私自身、昔織物調の襖紙で広幅サイズの襖を貼ったとき、紙が伸びづらくてジョイントが浮いてしまった経験がありました。見た目は良くても、貼るのに技術がいる紙は注意が必要です。
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私自身、昔織物調の襖紙で広幅サイズの襖を貼ったとき、紙が伸びづらくてジョイントが浮いてしまった経験がありました。見た目は良くても、貼るのに技術がいる紙は注意が必要です。
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・140cm以上の幅がある紙が安心
じゃあ、どのくらいの幅がある襖紙を選べばいいのかというと、私のおすすめは幅140cm以上のものです。
これだけあれば、余裕をもって貼ることができますし、耳もちゃんと取れるので見た目もきれいに仕上がります。
これだけあれば、余裕をもって貼ることができますし、耳もちゃんと取れるので見た目もきれいに仕上がります。
ちなみに、Amazonやホームセンターで探しても、巾広の襖紙ってあまり置いてないことが多いんですよ。
見つけたとしてもサイズが中途半端なこともあるので、ネットで「巾広 襖紙 140cm」などと検索して取り寄せるのが確実です。市販の96×203cmサイズではまず足りませんのでご注意ください。
見つけたとしてもサイズが中途半端なこともあるので、ネットで「巾広 襖紙 140cm」などと検索して取り寄せるのが確実です。市販の96×203cmサイズではまず足りませんのでご注意ください。
・継ぎ目がないって、想像以上に快適なんです
巾広の襖紙を使う最大のメリットは、継ぎ目なしで仕上げられることです。
ジョイントがあると、どうしてもそこに目が行ってしまいますし、貼る側としても神経を使います。特に光が斜めから当たると、継ぎ目が浮き上がって目立つんですよね。
継ぎ目のない仕上がりは、それだけで高級感が出ますし、手間も減ります。職人の私でも「やっぱり一枚で貼れると気持ちがいいなぁ」と毎回感じています。
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・貼りやすくて失敗しづらいコツ、こっそり教えます
広い襖紙を貼るときは、まず紙を広げたときにシワや折れがないか確認するのが大事です。糊を塗ったあとに気づくと、貼り直しができません。
次に、貼り始めは必ず上から。襖の上端に合わせて、ゆっくり下へ下へと貼っていきます。手のひら全体を使って空気を逃がすように貼っていくと、気泡もできにくくなりますよ。
そして、端っこの耳の処理。ここはヘラや定規を使って、折り込みをピタッと決めるのがコツです。私は角べらを使うことが多いですが、指の腹で優しく押さえるだけでも十分きれいにいきます。
・巾広の襖紙が用意できないときの“応用テク”
どうしても巾広の襖紙が手に入らない場合、補助紙を使って対応する方法もあります。たとえば、メインとなる襖紙に足りない分を、幅40~50cmくらいの紙を別に用意して、1cmほど重ねて貼るんです。
ここでのポイントは、重ねる位置を「目立たない場所」にすること。できれば襖の縁に近い部分や、縁の影に隠れるところに合わせると、ジョイントも目立たなくなります。
ちなみに、以前あるお宅でこの方法を使ったとき、柄合わせが少しズレてしまって、全体が歪んで見えてしまったことがあります。
柄物の紙を使うときは特に注意が必要ですね。無地や細かい柄の紙を使うと、ジョイントのミスもカバーしやすくなります。
柄物の紙を使うときは特に注意が必要ですね。無地や細かい柄の紙を使うと、ジョイントのミスもカバーしやすくなります。
巾広襖紙は、ちょっと高い・見つけにくいというデメリットもありますが、それ以上に「一発で決まる安心感」があるので、私は迷わずおすすめしています。
貼り替えって、思った以上に“最初の選び方”で差が出るものなんです。
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この記事が、DIYに挑戦する方のヒントになればうれしいです。次はぜひ、実際に貼るところにもチャレンジしてみてください。仕上がったときの達成感、きっとクセになりますよ!
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■実は足りない!?「襖の幅」が90cm超えた時に巾広の襖紙を選ぶべき理由とはの総括
✅ 襖の幅が90cmを超えたら巾広の襖紙を選ぶべき
✅ 市販の標準襖紙(約94cm)では幅がギリギリになる
✅ 襖紙に余白がないと端が浮いたり剥がれやすくなる
✅ 継ぎ目があると見た目も耐久性も落ちる
✅ 巾広襖紙は貼りやすく、仕上がりが美しい
✅ 一般的な襖幅の目安は約90〜95cm程度
✅ 団地サイズや広幅サイズなど地域や住宅で差がある
✅ 襖の高さには「五七」「五八」「丈長」などの呼び名がある
✅ 巾広紙を選ぶ基準は“襖幅が90cm超えたら”
✅ DIYでの失敗あるあるはサイズの思い込みによる紙不足
✅ サイズは必ず複数箇所をメジャーで測ることが基本
✅ 巾広紙には新鳥の子・織物調など素材の違いがある
✅ 幅140cm以上の襖紙なら安心して使える
✅ 巾広襖紙がないときは補助紙を継ぎ足す方法もある
✅ 襖の仕上がりは「選び方と貼り方」で大きく差が出る
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【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている
前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者8000人の襖系Youtuber
youtube.com/@tatami777
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く52歳
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たたみ、ふすま、しょうじ、カベ紙、アミ戸の張替えリフォームは
畳製作技能士一級・畳訓練指導員、壁装技能士1級、2級在籍の
前田畳店・インテリアマエダ
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